さかなさんですどうもこんにちは!
今週は2023年2月の読書記録です!
リアルタイム(2024年1月現在)のさかなさんは『自由にやりたいことをやる』という今年の抱負?を掲げ、気分次第でその日やることを決めるようなゆるい生活を送っています。
今年はやらなきゃ思考で自分を追い詰める悪癖を手放すのだ!
雨穴 著『変な家』内容と感想
間取りの謎解きが楽しい。
どこか違和感のある中古物件の間取り。
その理由を探る主人公はとんでもない真実を知ることになる。
間取りの秘密を解き進めるにつれて一つのストーリーが見えてくる構成が面白くて、夢中で読んでしまった。
その分終盤のオチ?的な部分は弱めかなぁ。
間取りの謎解きをしたいがために無理やり話を作った感が否めない。
エンタメとしては普通に面白いので、ミステリとしてではなく飽くまで手軽なエンタメとして楽しむのがおすすめ。
ちなみに事故物件の話ではなく、幽霊や怪奇現象は出てこないのでそれ系のホラーが駄目な人でも大丈夫です。
人にゾッとする系。
あとちょっとだけ
「うちの家はちゃんと図面通り作られてるよな…??」
って不安になっちゃう系(笑)
かねもと 著『世界一役に立たない育児書』内容と感想
育児の色んなことを気持ちよく諦められる良著。
相談02
本文より
子どもがごはんを食べたり食べなかったり。すごくムラがあって困ります。
解答
子どもが「食事は楽しい!」と思えるように盛り付け方を工夫したり、特別なお皿を用意したり…(中略)…すると子どもは大喜びするけど、食べません!
寝ない。食べない。なんだか他の子と違う。
育児書を読み漁り、インターネットで検索しまくり、片っ端からやってはみるものの全くうまくいかない。
うちのなんか子おかしい…??私が駄目な親…??
そんなときにぜひ手にとって欲しい一冊です。
駄目なときは何をやっても駄目。全ては子どもの気分次第と気持ちよく色んなことを諦められます。
服がダサくても部屋が汚くても手作りご飯が作れなくても、子どもと自分が元気で笑ってればなんでもいいよね。
原田 マハ 著『たゆたえども沈まず』内容と感想(オーディオブック)
切なくも美しい、ゴッホの生涯。
精神的に不安定な無名の画家ゴッホと、彼を献身的に支える弟テオの話。
史実を元にしたフィクション小説。
私たちはゴッホのその後(死後)の評価を知っているからどこか安心した気持ちで読めるけど、そうじゃない2人の苦悩はどれほどだっただろう…。
お互いをとても大切に思っているのに、近づくほどに傷つけ合ってしまう2人の関係が切なく、苦しかった。
喜びの涙も悲しみの涙も自然に溢れ出す素敵な作品。
高瀬 隼子 著『おいしいごはんが食べられますように』内容と感想(オーディオブック)
「ちゃんと食べる」ことを嫌悪する主人公。
「ちゃんと食べる」ことを嫌悪する主人公と、仕事ができないのに何となく許されてしまう芦川さん、そして職場の人たちのままならない人間関係を描く。
芥川賞受賞作品。
さすが芥川賞というか…。
ものすごく賛否分かれそうな小説だなと。
とりあえず表紙&タイトルの印象と内容がかけ離れててびっくりした。
おいしいご飯など出てこない(笑)
主人公の「ちゃんと食べる」ことへの嫌悪の正体はなんなんだろう。
何かがすごく満たされていないんだろうなとは思うけど、その何かってなんだろう。
どうして絶対に分かり合えない存在を側に置くんだろう。
そんな事を考えながら読むのがとても楽しかった。
きっと主人公は芦川さんの絶対に分かり合えないところに嫌悪して、そして惹かれているんだろうな。
まとめ:
というわけで2023年2月はオーディオブック2冊、紙の本2冊の計4冊でした!
『推し、燃ゆ』『去年の冬、きみと別れ』『今回のおいしいごはんが食べられますように』と、芥川賞作品(もしくは芥川賞受賞作家の作品)を読む機会が続いていますが、読むほどにやっぱり私は純文学が大好きなんだなぁと実感してます。
登場人物の感情を追体験したり、その感情の根っこにあるものを考えたりするの大好きだ。
ここまで読んで頂いてありがとうございました!
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おしまい
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