さかなさんですどうもこんにちは!
今週は2023年5月の読書記録です。
今月から新しい試みで『ちょっと辛口なコメント』を入れてみました。
やっぱりいっぱい本読んでると、ときには出会うこともあるわけですよ。
ちょっと合わなかったなという作品に。
今までは書くことを避けてきたネガティブな感想ですが、それもまた自分自身の素直な感想なので、やっぱり残しておきたいなぁと思い立ちまして。
でも見たくない人もいると思うのでワンクッション(タップしないと見られない)にしてあります。
不快になりそうな方はタップせずスルーして下さいね。
筒井 美希 著『なるほどデザイン』内容と感想
中級者向けデザイン教本。
デザイナーがデザインを決める過程を豊富な画像とともに解説。
“見て楽しい”デザイン教本。
先に読了した『ノンデザイナーズ・デザインブック』で「絶対やるな」と言われまくってることを初っ端からサラッとやってて笑ってしまった(笑)
ただしあくまであえてやってるのであって、そういう意味では『ノンデザイナーズ〜』より上級者向け。
デザインの基礎にはあまり触れてないので、『ノンデザイナーズ〜』などの入門書で基礎を学んで、いざデザインをする段になって
「…で、何からやればいいの??」
ってなったときに開くのがおすすめかな。
画像メインなのでなんとなくパラパラ眺めるのも楽しい。
近藤 史恵 著『タルト・タタンの夢』内容と感想(オーディオブック)
美味しいフランス料理と日常の謎。
フレンチレストランのシェフが客の持ち込む謎を解く。
美味しいフランス料理と日常の謎系ミステリ。
ミステリ要素は薄めで、普通に心温まるお話が多かった。
フランスの家庭料理がまー美味しそう。
だいたい美味しそうな料理が出てくる作品にハズレはないんですよ(偏見)
少しほろ苦い『割り切れないチョコレート』が好き。
互いを思い合う親子の関係が切なかった。
フランク マルテラ 著『世界一しあわせなフィンランド人は、幸福を追い求めない』内容と感想
「幸福にならないといけない」という現代の呪い。
『フランス人は10着しか服を持たない』的な自己啓発書かと思ったら、良い意味で期待を裏切られた。
まさか「人はなぜ人生に意味を求めるようになったのか」的な、歴史人類学?の話から始まるとは思わなかった。
けど、そんな小難しい話から入るからこそ、後半の「じゃあどうすれば人生に意味を感じて生きられるか」という話が説得力を持ってスッと入ってくる。
「幸せにならなきゃいけない」という世間の圧
→半ば強迫観念で自分だけの幸せを追い求める
→幸せを追い求めるから幸せになれない(理由は本書参照)
この状態に陥ってる人、そこら中にいるんじゃないかなぁ。
「やらなきゃ」でやっても幸せにはなれないよね。
「自分かも」とドキッとした人は手に取ってみて欲しい。良著でした。
モーリス・メーテルリンク 著『青い鳥』内容と感想
真実の姿が見えて……るのか??
クリスマス・イブの夜、貧しいきこりの兄妹、チルチルとミチルは、妖精のお婆さんに「青い鳥を探して連れてきて欲しい」と頼まれる。
お供の犬や猫、光や炎の精たちとともに不思議な冒険が始まる。
あまりにも有名な作品を一度は読んでおきたくて手に取ったけど、これは…うーん…。
ちょっとマイナスなレビューになっちゃうのでワンクッションします。
簡単に言うと犬がね…虐げられたままなのが無理だった…。
ちょっと辛口な『青い鳥』レビュー(タップで開きます)
同行する犬の扱いがとにかく酷すぎるのと、猫の性格が悪すぎるのとでそれ以外の内容があまり入ってこなかったのが正直なところだった…。
犬は「愚かな生き物」として書かれてるのかな…時代的なもの…??
「真実の姿を見れば世界は美しく幸福にあふれてる」
っていうのが主題の一つだと思うんだけど、最後まで猫にだまされたまま、本来味方である犬を虐げたままで終わるから
「いや全然真実の姿見えてないじゃん!」
と思ってしまうんだよなぁ…。
人間への皮肉たっぷりで、植物等の『自然』にめちゃくちゃ嫌われてて満場一致で「殺せ!」とか言われてるのはびっくりしたけど正直嫌いじゃない(笑)
星のおうじさまといいピーター・パンといいモモといい、海外の児童文学って人間への皮肉効かせがちだよね。
木宮 条太郎 著『水族館ガール』内容と感想(オーディオブック)
水族館のお仕事小説。
突然水族館に出向することになった主人公が無愛想な先輩や気まぐれな生き物たちを相手に奮闘するお仕事小説。
良くも悪くも↑のあらすじから想像される通りのお話。
水族館の裏事情や生き物の生態の話が沢山出てくるので、水族館好きな人にはおすすめ。
ちょっと辛口コメント(タップで開きます)
なんせ主人公の女の子のキャラが弱くて、なんでイルカや先輩が心を許したのかが全然ピンとこないのが難点だったかな。
宮部みゆき 著『影牢』内容と感想(オーディオブック)
江戸を舞台に、人の業の深さを知る。
蠟問屋・岡田屋にて起こった、一夜にして一家全員が怪死するという事件。
番頭の松五郎は、訪ねてきた奉行所のお役人に事の次第を語って聞かせる。
果たしてこの事件は大おかみの祟りによるものなのか…
オーディオブックで1時間程度の短い話なんですが、ナレーターの笹野高史氏がとても良かった!
おどろおどろしい雰囲気のある話し方で、最初は怪異に、続いて人の業の深さに背筋が冷えた。
まとめ:
2023年5月はオーディオブック3冊、紙の本3冊の計6冊でした!
『世界一幸せな〜』はすごく良かったな。「呪い」から解き放たれる最初の一歩になった気がする。
色々忘れてることもあるからもう一回読みたいな。
ここまで読んで頂いてありがとうございました!
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おしまい
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