さかなさんですどうもこんにちは!
ご存知かもしれませんが、我が家には子供が2人います。
あーちゃん。5歳の女の子。年中さん。(2021.12月現在)
こーちゃん。2歳の男の子。1歳児クラス。(2021.12月現在)
これが2人とも絵本大好きなんですよ。
特にあーちゃん。
かつて『絵本地獄』という流行語をさかな家に作り出したほどの絵本好きです。コレヨンデーコレヨンデー
あーちゃんはまた非常に飽きっぽくもあり、次から次へと新しい本を読みたがります。
世の中の幼児は『同じ本ばっかり読む』ことが多いようですが、あーちゃんは逆のタイプ。
図書館行って10冊借りて、次の週また図書館行って10冊借りてって感じです。
産まれてからの5年で累計何冊読んでるんだろう。
前置きが長くなりましたが、
そんな激しく入れ替わる中でも、これは素通りできないという絵本を記録しておきたくて、今回【お気に入り絵本】のカテゴリを作ることにしました。
- 親子でハマった絵本
- あまり同じ本を選ばないあーちゃんが何度も借りてくる絵本
- そしてついに購入に至った絵本
などなど。
あまりメジャーじゃない『隠れた名作』的な本多めなので、
絵本が大好きな大人や子どもの、新たな出会いのきっかけになればいいなぁなんて思っております^^
それでは【お気に入り絵本】第1回で紹介する絵本はこちら
タイトルからして「?」が飛び交う謎の絵本、『なずずこのっぺ?』(フレーベル館・2017年)
その魅力に迫ります!
キーワードは『昆虫語』です^^
当記事では著作権に配慮し、絵本の内容に関する画像は全て引用元のURLを記載の上出版社の公式サイトより引用しています。
『なずずこのっぺ?』の基本情報
著者 | カーソン・エリス/作・絵 アーサー・ビナード/訳 |
対象年齢 | 公式:子どもから大人まで さかなさんの感覚:1歳〜小学校中学年と大人 |
サイズ | 31×26cm A4より一回り大きいぐらいです! |
ページ数 | 48ページ |
価格 | 1600円(税別) |
おすすめポイント | 謎の昆虫語が楽しすぎ!! |
タイトルの『なずずこのっぺ』ってそもそもどういう意味?
普通ならここで「『なずずこのっぺ?』とはどんな本かというと…」と始まるところだと思うんですが
まずはタイトルを見た誰もが気になっているであろう(確信)
『なずずこのっぺ』ってそもそもなに?どういう意味?
という疑問にお答えしましょう。
『なずずこのっぺ』とは一体何なのか……!!!???
それは………!!!???
分かりません!!!!!!!!!
💢💢💢
というのもこの絵本、全編が人間では理解できない『昆虫語』で書かれておりまして
最後までその訳が出てくることはないのです。
「なずずこのっぺ?」は虫さんが地面から生える小さな芽を見つけたときの台詞です。
それを聞いたもう一匹の虫さんの答えは、「わっぱど がららん。」
公式サイトによると「なずず このっぺ?」は人間語だと「なに これ?」的な意味らしいですね。
そうすると「わっぱど がららん。」は「さっぱり わからん。」といったところでしょうか。
このように、『なずずこのっぺ?』は
昆虫語の不思議な語感と、その意味を考えながら読むのが最高に楽しい絵本なのです!!!
お気に入り絵本『なずずこのっぺ?』のここが楽しい!
『昆虫語』の語感が楽しい!
“ダンダノビ ちょりまん。”
“コロジン たもろん?”
“フンクレガ とこたんたあ!”
“にきざりき ムクジャランカ!”
“フンクレガ ぽしゃり……”
読むだけでなんだか笑っちゃいませんか??^^
原文がどんな感じなのか分かりませんが、訳した人天才では(というかどうやって訳したんだ)
意味が分からないのに気持ちは伝わってくるのがまた面白いんですよね〜。
うちの子たちはダンゴムシの”コロジン”を呼ぶページが大好きで、しょっちゅう
コロジン!
コロジン!
コー!ロー!ジーン!
と2人で盛り上がっております^^楽しそうで何より。
『昆虫語』の意味を考えながら読むのが楽しい!
上でも紹介したように、これはなんて言ってるんだろう?とあれこれ考えながら読むのがとっても楽しいです^^
最初は意味がわからないけど、3周ぐらいするとなんとなく分かってくる不思議。
この単語、前のページにも出てきてたじゃん!ということは…
なんてページを行ったり来たりしてみたりね。
子どもとあーでもないこーでもないとワイワイ考えるのも楽しいですが、
美麗なイラストを眺めながら一人でゆったり考えるのもリラックスできて私は好きです。
大人が見ても楽しめる美麗イラスト!
どのページも本当に美しくて、見ていて飽きません!
↓は公式ページで紹介されている、この絵本で一番華やかなシーンです。
色彩といい余白の使い方といい、このままポスターにして部屋に飾れそうな美しさじゃないですか!?
ずーっと見てられます。素敵。
時間の流れを感じるのが楽しい!
この絵本は、虫さんが植物の芽を見つけたところからお話が始まります。
ときに虫さんたちの家になり、ときに蜘蛛の巣に覆われながら、その植物は大きく育ち、花を咲かせ、やがて枯れていきます。
その時間の流れがなんとも言えず切なく、自分もこの時間の流れの中に生きているんだという気分にさせられます。
夜や冬など虫さんたちが活動していない時には台詞のないページが挿入されるんですが
その、静けさがそっと胸に差し込んでくるような感覚も好きです。
ちなみにですが、芽だけじゃなくミノムシさんの成長も時間の流れを表現するのに一役買っています。何度か読んで気付きました。
こういうさり気ない仕掛けがまた楽しくて、本当に作り込まれた絵本だなぁと感心してしまいます。
『なずずこのっぺ?』を開くときの注意点
この絵本を読むにあたり、一つだけ注意して欲しいことがあります。
蜘蛛が本当に苦手で見るのも辛いという人はこの絵本を開いてはいけません。
先述の通り、この絵本には蜘蛛さんが出てくるんですが、
他の虫さんたちとは比べ物にならないくらいやたらリアルで、気持ち悪いです。
そのグロテスクさがこの絵本のアクセントの一つになってはいるんですが、本気で蜘蛛が駄目という人にはキツいと思いますのでそれだけ要注意です。
まとめ:『なずずこのっぺ?』は大人も子どもも一緒に楽しめる不思議で楽しい絵本!
この記事を書くにあたり改めてこの絵本を読み込んでみたんですが、
読む度に新しい発見があったり、また一つ言葉の意味が分かったり…。
何度読んでも飽きないどころか、読み込むほどに好きになる、そんな絵本です^^
2歳児を爆笑させ、5歳児の知的好奇心を刺激し、大人の感性を満足させるこの不思議で楽しい絵本を是非お手にとってみてくださいね!
ここまで読んで頂いてありがとうございました!
著者 | カーソン・エリス/作・絵 アーサー・ビナード/訳 |
対象年齢 | 公式:子どもから大人まで さかなさんの感覚:1歳〜小学校中学年と大人 |
サイズ | 31×26cm A4より一回り大きいぐらいです! |
ページ数 | 48ページ |
価格 | 1600円(税別) |
おすすめポイント | 謎の昆虫語が楽しすぎ!! |
⇩『なずずこのっぺ?』はこちらから購入できます
⇩読んだらぜひ感想を聞かせてくださいね!
おしまい
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