さかなさんですどうもこんにちは!
12個目となる毎月の読書記録ですが、実は未だに読書記録って苦手なんですよね。
ひょっとして
『どんな本?』
『なぜ読んだ?』
『読んでみてどうだった?』
のテンプレートが駄目なんじゃないかと思って、今回テンプレートを撤廃して自由に書いてみたらめちゃくちゃ楽しく書けました。
今までと全然違う読書記録になってるのでぜひ楽しんで読んでいってください^^
下園 壮太著『とにかくメンタル強くしたいんですが、どうしたらいいですか?』内容と感想
マジで私かと思った。
この本は私が鬱なりかけ初期(?)にブログ仲間の現役医師、じおーたさんにおすすめしてもらった本です。
タイトルには『とにかくメンタル強くしたい』とありますがメンタルを強くする方法は書いてません。
なんなら最初の数ページぐらいで
そんなことはできません。
と言い切ってます(笑)
じゃあどんな本かというと、「とにかくメンタル強くしたい」と思っちゃうぐらいメンタルが不調な人に向けて
「それただ疲れてるだけだから、とにかく休んで回復させないと本当に鬱になっちゃうよ」
っていうことと、じゃあどうやって休んだらいいのってことを教えてくれる本です。
この本に出てくる『プチうつ』の症状がまんま私すぎていっそ笑いました。
初期の症状はもちろん、その症状に焦ってつい取っちゃう行動だったり、その行動によって余計に悪化しちゃう様だったりが本当に完全に私だったんですよねぇ。
もう納得するしかなかった。そして受け入れるしかなかった。私は今頑張っちゃいけない状態にあるんだと。
何かやっていないと落ち着かないし、昼寝もできない性分だし、どうやって休んだらいいのか分からなかった私にとって
「生産性のないことをするのが休むっていうこと」
という一文がものすごく助けになりました。
メンタル不調な人に真っ先におすすめしたい一冊。
塩田武士著『罪の声』内容と感想(オーディオブック)
これってノンフィクション!?
『罪の声』は1984年〜1985年に実際にあった未解決事件、グリコ森永事件を題材にした小説です。
主人公である京都のテーラー(仕立て屋)、曽根俊也は、ある日父の遺品から自分の声が録音されたカセットテープを見付ける。
それは31年前に発生し、未解決のままの『ギン萬事件』で脅迫に使われた録音テープと全く同じものだった…。
何この魅力的すぎる導入。
主人公曽根俊也と、『ギン萬事件』の取材を命じられた新聞社の記者の2人の視点から事件の真相に迫っていくのがこの小説の前半部分になっています。
この『真相』がもう、
「これってノンフィクションじゃないの!?」
ってなるぐらい丁寧で、壮大で、重厚で、リアリティがあって、息を飲んで聞き入ってしまいました。(オーディオブックです)
著者の取材力と構成力がものすんごい。
その真相を知って、じゃあ自分たちはどうするのか…というのが後半部分。
あまりにもリアルな前半に比べて、後半はちょっと感情論すぎる感じなので賛否は分かれそう。
この小説はフィクションだけど、事件に利用された(テープに声を吹き込んだ)子どもたちは実際にいるんだよなぁ…と思うとなんとも言えない気持ちになった。
生きていたら40〜50代くらい??どこで何をしているんだろう。
青山 美智子著『赤と青とエスキース』内容と感想(オーディオブック)
なんて美しい物語
タイトルにある『エスキース』とは、一言で言うと下絵のことです。
オーストラリアのメルボルンで描かれた『エスキース』というタイトルの絵画が、4つの物語を緩やかに繋いでいく…
と、思いきや…!!
という筋。
各お話で色々な物事の対比として描かれる赤と青が美しいし、『エスキース』の描写が美しいし…
と思っていたら、エピローグで明かされる事実が全てのお話をより一層美しく輝かせてくれる。
なんて美しい物語なんだろう。
って思いました。
青山美智子氏、実は初読みだったけどファンが多いのも頷ける…素晴らしい小説をありがとうございました…。
岩本 武範著『なぜ僕は、4人以上の場になると途端に会話が苦手になるのか』内容と感想(オーディオブック)
貧乏ゆすりで血流を回せ
『4人以上の場になるとうまく話せなくなる人』に向けたコミュニケーション指南本です。
私のことかな??
オーディオブックで流し聞きしてたので実は内容はあまり覚えてないんだけど、脳に血流を回すために貧乏ゆすりをおすすめしてたのがものすごくインパクト大でした。
話し方の本は数あれど、貧乏ゆすりしろは初めて聞いた。いや血流は大事よな。
これ聞いてから一人でいる時たまに貧乏ゆすりするようになりました。結構気持ちいいです。
原田マハ著『ロマンシエ』内容と感想(オーディオブック)
乙女男子ミッチーが可愛すぎてだな
絵を描くのが好きな乙女男子・美智之輔(ミッチー)は、美大卒業後憧れの同級生・高瀬くんへの思いを断ち切るかのようにパリに留学する。
人気ハードボイルド作家、羽生光晴という女性とパリのカフェで出会ったことをきっかけに、ミッチーは歴史ある工房でリトグラフを制作することになるが…。
いやもう乙女男子のミッチーが可愛すぎてですね。
いやでもちょっと想像して欲しい。
私これ、オーディオブックで聞いたんですよ。
この小説、乙女男子ミッチーの一人称で語られるんですよ。
家事をしながら。耳元で。成年男子が。
「やだもう〜〜❤」
とか
「んもう、高瀬くんってば❤」
とか言ってるんですよ。
シュールすぎん??
ちなみに作中ではミッチーは自身がトランスジェンダーであることを隠しているので、上記はミッチーの妄想中の台詞です(笑)
このミッチーの妄想がもう、とにかく乙女で可愛くてたまらない。
いつも前向きで一生懸命なのに、高瀬くんのことになると急にウジウジしだすのも可愛いです。
聞きながらずっとニヤニヤしちゃった。
んで、もちろん面白いだけのドタバタラブコメで終わらないのが原田マハ氏です。
甘酸っぱいミッチーの恋の結末をぜひご覧あれ。
池田 香代子著『世界がもし100人の村だったら』内容と感想(オーディオブック)
なんて満たされた環境にいることか
発売当初めちゃくちゃ話題になりましたよね。私は実は初読み。
世界を100人の村に置き換えたら、男性が〇〇人で女性が〇〇人で…
というように、『世界』をより身近に、自分ごととして捉えることを目的として書かれた本です。
大体の日本人は自分がいかに満たされた環境にいるか思い知ることになる本だと思う。
発行は2001年なので、今はだいぶ変わっているんだろうなぁ。最新のデータで読んでみたい。
まとめ:
というわけで2022年7月はオーディオブック5冊、紙の本1冊の計6冊でした!
『とにかくメンタル強くしたいんですが〜』に、読書もできれば(脳の負担になるから)やめた方がいいと書かれていたので、ラジオ代わりに聞いていたオーディオブックがメインになりましたね。
まぁほんとはオーディオブックもやめた方がいいんでしょうけど…そこはもう中毒なので…。
ここまで読んで頂いてありがとうございました!
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おしまい
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