さかなさんですどうもこんにちは!
2022年10月に読んだ本まとめです!
このあたりから少しずつ読書メモを残すようになってきたようで、まとめ記事も書きやすくなってきました^^
えらいぞ自分!
今週は割と筆も乗って最後まで楽しく書けたのでぜひ最後まで読んでいってください!特に十二国記ファンの人!笑
辻村 深月著『かがみの孤城』内容と感想
『子どもに寄り添う』ってどういうことなんだろう。
ゴリゴリに心理描写のある小説が読みたい。
とツイートしたらFFさんがおすすめしてくれた作品です(笑)
学校に居場所がなく閉じこもっていた中学生のこころは、ある日部屋の鏡が光っているのを発見する。
鏡をくぐり抜けるとそこにはこころと似た境遇の7人が集められていた。
戸惑う7人の前にオオカミの被り物をした少女が現れ、言う。
「この城には願いを叶える鍵が隠されている。期限は1年――」
物語に隠された謎や仕掛けは中盤でだいたい分かっちゃうかな。
初めて読んだ辻村深月作品『冷たい校舎の時は止まる』もそんな感じだったので、ひょっとして辻村深月氏と感性が近いのかもしれないと厚かましくも思っております(笑)
ファンタジーの世界で謎を解きながらそれぞれの心の傷に触れ、そして成長していく構成は『冷たい校舎の〜』ととても似てる。
ただ違うのは…私が変わったのか辻村深月氏が変わったのか、多分その両方だと思うけど、「親と子の関係性」についても深く考えさせられる内容になっていること。
『冷たい校舎の〜』はもちろん子どもとしての立場で読んだけど、今作はむしろ
「私がこの子の親だったら」
という立ち位置で考えさせられることがすごく多かった。
『子どもに寄り添う』ってどういうことなんだろう。
きっと私がこの先何年も考え続けていくテーマなんだろうな。
平本久美子 よしだゆうこ著『デザイナーじゃないのに!』内容と感想
デザインの勉強始めるならこれ。マジで。
インスタ関連本3冊をクリアし、次はデザインの勉強するぞ!と意気込んで手に取った一冊目です。
最初の本にこれを選んだ自分まじ拍手。
このあとに何冊かデザイン関連の本を読みますが、最初にこの本を読んでたお陰ですっごく頭に入ってきやすかったです。
漫画形式で読みやすいのはもとい、一つの例が少しずつ少しずつ良くなっていくのがとても分かりやすかった。
ちなみに『デザインの超基本』と帯にあるように、本当に初めてデザインを勉強する人向けです。
デザインの4原則(整列・近接・強弱・反復)と聞いて「あああれね」となる人は読まなくてよろし。
さくら ももこ 著『もものかんづめ』『さるのこしかけ』内容と感想(オーディオブック)
駄目さ加減が愛おしい。
先々月読んだ朝井リョウ氏の『そして誰もゆとらなくなった』に何度もさくらももこ氏のエッセイの話が出てくるから読みたくなっちゃった。
そしたらなんとオーディオブックの聞き放題にあるじゃないか!
しかも朗読してくれるのはアニメ『ちびまる子ちゃん』の声優を務めるTARAKOさん!エモすぎ!!
…と普通は思うところなんでしょうが…私は声がちょっと無理でした…。
エッセイはもう少し淡々と読んで欲しいんだよ…色々とわざとらしすぎて…。
と言いつつ最後まで(しかも2冊も)しっかり聞いてしまったわけですが(笑)
朝井リョウ氏のエッセイを読んだ後だと笑い成分としては物足りなく感じてしまうけど、さくらももこの『駄目さ加減(睡眠学習の話とか…www)』が面白くて愛おしくて、もっと人生を楽しんでいいかも、と思える本でした^^
ミヒャエル・エンデ 著『モモ』内容と感想
私のところに灰色の男が来たのはいつだったんだろう。
廃墟の円形劇場に住み着いたモモは、みんなと楽しい時間を過ごすのが大好きな女の子。
ところがある日『灰色の男』が街中に現れ、人々をこうそそのかす。
「時間を貯蓄すると、生涯に渡って利子が付きますよ。頑張って時間を節約してください。」
時間泥棒に盗まれた「時間」を取り返すべく、モモの冒険が始まる。
序盤の風刺的な描写の破壊力が半端ない。
心臓を貫かれまくったよね…私のところに灰色の男が来たのはいつだったんだろう…。
始終そんな感じで話が進むのかと思いきや、おとぎの国の冒険譚になったり、灰色の男たちとのハラハラする攻防があったり、しっかり児童文学的な要素もあって最後まで楽しめた。
「時間を大切にする」ってどういうことなのか深く考えさせられる作品。
『時短』や『効率化』ばかりが求められる現代においてとても良いアンチテーゼになりそう。
少なくとも『無駄』なことはしちゃ駄目だと自分を追い詰めて鬱になりかけた自分にはとても刺さった。
成功することだけが人生の幸せじゃないよね。
『「十二国記」30周年記念ガイドブック』内容と感想
なぜ陽子はあんなに苦しまないといけなかったのか。
- 文庫未収録の短編
- 辻村深月、冲方丁などそうそうたる顔ぶれの十二国記にまつわるエッセイ
- 萩尾望都やらフジリューやら猿田志帆やらそうそうたる顔ぶれの描き下ろしイラスト
などなどなどなど……
こんなん買わんわけにいかんやないですか!!!!!!
駄目だよ!こんなん読んだら全巻読み返したくなるに決まってるよ!!(どんだけ積読してると)
という心の声を全無視してじっくりじっくり1週間ぐらいかけて読み切ってしまいました。
案の定積読(再読)が18冊ぐらい?増えました。しんどい。
内容としては全部良かったけど、特に担当編集さんと小野不由美氏のロングインタビューがめちゃめちゃ読み応えあってよかったですね!
何で魔性の子だけタイトルの雰囲気違うのかとか、
当時から玄の月の流れまで考えた上で書いてたのかとか、
なんで陽子はあんなに苦しまないといけなかったのかとか、
読みながら何度納得&感嘆の溜息を漏らしたことか…。
文庫未収録短編『漂白』もすごく良かったです。尚隆と六太と官吏たちのやり取り好きだ〜。
玄の月がしんどすぎたのでなんかもうほんと癒しの時間でした。こういうの求めてた。
とりあえず、ファンなら絶対に買って損なしです!!
ただし間違いなく全巻読み返したくので要注意(笑)
まとめ:
というわけで2022年10月は紙の本3冊、オーディオブック2冊の計5冊でした!
あれから1年以上経ちますが結局十二国記は全巻は再読できてません。
全巻再読できてないのにこの記事書いてたらまた最初から読み直したくなってきちゃいました。罪深いにも程がある。
ここまで読んで頂いてありがとうございました!
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おしまい
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