さかなさんですどうもこんにちは!
1年3ヶ月前である2022年8月はオーディオブック1冊、紙の本3冊の計4冊です。
『宝島』が文庫だと上下巻になる長編なので、オーディオブックは一ヶ月かけて『宝島』聞いてました。
量質ともに大作でした。紙でも読みたい。
なんかそればっかり言ってない?
真藤順丈著『宝島』内容と感想(オーディオブック)
戦後沖縄の絶望と希望と真実と
戦後沖縄を舞台に、史実を織り混ぜたフィクション小説です。
戦後、米軍基地から物資や食料を盗んで住民に分け与える『戦果アギヤー』。
そのリーダーであり島の英雄でもあるオンチャンが、ある日銃撃戦の中で消息を絶った。
オンチャンの弟、恋人、親友はやがて警官、教師、テロリストとなり、戦後激しく変化する沖縄の状況に翻弄されながらそれぞれにオンチャンの行方を探すことになる。
一体『あの日』何があったのか。オンチャンは今もどこかで生きているのか…。
『ヤマトゥー』(沖縄以外の日本人)である身としては…なんとも居た堪れないというか…。
戦後の沖縄の悲惨な状況とか。
その犠牲の上に現在も平和が維持されていることとか。
そういった事を全く知らずに生きてきたこととか。
そういった諸々を突きつけられて、日本人として恥ずかしいような申し訳ないような、そんな気持ちになった。
沖縄と米国と日本。どこに誰もが納得できる落とし所があるんだろう。
それはそれとして、小説としてめちゃめちゃ面白かったです。
人生を翻弄される彼、彼女らの姿。
オンチャンの足跡を追うほどに深まる謎。
沖縄の未来をかけた彼らの行動の結末。
それらが全編を通してものすごい熱量で描かれていて、結構な長編なんですが息つく暇なく最後まで駆け抜けてしまいました。
ラストのあの、絶望と希望に同時にたどり着いたようなあの感覚はこの小説でしか味わえない気がします。記憶を消してもう一回読みたい。
井上荒野著『赤へ』内容と感想(再々読)
やっぱり好き。
また読んじゃいました(笑)
生とか死とか、そういうものに触れたい気分のときにとりあえず開いちゃいますね。やっぱり好き。
感想はこちら⇩の記事をどうぞ!
短編集なんですが、好きすぎて全部の話のあらすじと感想書いてます(笑)
ヨシタケシンスケ 又吉直樹著『その本は』内容と感想
本好きの、本好きによる、本好きのための
本好きな王様が、ある日2人の男(ヨシタケシンスケと又吉直樹)を呼び出してこう言いつけた。
「世界中を回って集めた『めずらしい本』の話を、毎晩話して聞かせよ」
という設定(?)で語られる、「その本は」で始まる本にまつわる小咄集。
とりあえず装丁素敵すぎん??
本好きの心をくすぐりまくる、おしゃれかつ遊び心のある装丁に思わずジャケ買いしてしまいました。
紙質もいいんだよ〜。ちょっとザラザラしてて。
濡れたコップの跡がついちゃってるページとかもあるんだよ〜。好き。
内容に関しては、帯に抱腹絶倒・感涙必至って書いてあるんだけど正直それは誇大広告だと思う(笑)
クスッと笑える話あり、とんでもなく下らない(褒め言葉)大喜利あり、ホロリと泣かせるお話あり、という感じです。
ゆるゆる楽しみました。
朝井リョウ著『そして誰もゆとらなくなった』内容と感想
抱腹絶倒とはこのことか
朝井リョウのエッセイ・ゆとり三部作の『時をかけるゆとり』『風と共にゆとりぬ』に続く第三弾です。
実は私は朝井リョウさんのエッセイは『学生時代にやらなくてもいい20のこと』以来だったりします。私もまた時をかけている。
『学生時代に〜』もやばかったけど今作もやばかったです。
絶対に電車の中で読んじゃいけないやつ。
朝井リョウ氏はどうして歳を重ねてなおしょうもなさに磨きをかけることができるんですかね??
普通は丸くなっていくもんじゃないの??(褒めてる)
『学生時代に〜』もお下の話多いな〜と思ってたけど今作は8割方お下の話でしたね。
こちらも健在どころかますます悪化してるんでしょうね。ご自愛ください。
まとめ:
というわけで2022年8月はオーディオブック1冊、紙の本3冊の計4冊でした!
『その本は』と『そして誰もゆとらなくなった』は目的なく入った本屋さんでジャケ買いです。
ジャケ買い楽しいよね。
ここまで読んで頂いてありがとうございました!
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おしまい
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