のじまなみ著『お母さん!学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』内容と感想
どんな本?
「とにかく明るい性教育“パンツの教室”協会」代表理事である著者が、
家庭でできる性教育をとにかく明るく手ほどきする本。
なぜ読んだ?
最近子どもの性教育が話題になっているので、それ関連の本を一冊読んでみたくて!
読んでみてどうだった?
「とにかく明るい性教育“パンツの教室”協会」代表理事という肩書きに偽りなし!
とにかく明るく性教育について語る本だった(笑)
とにかく明るいけど、誤魔化したりせずちゃんと子供の疑問に向き合っているのがとても良かったなぁ^^
声掛け例も豊富で参考になる。
子どもから性に関する質問をされるのが楽しみになる良著。
「どうしておちんちんは固くなると思う?
精子は空気に触れると死んでしまうから、卵子にうんと近いところまで行けるように、おちんちんが固くなって、膣に入りやすくするんだよ」
本文より。赤ちゃんの作り方についての説明の例。
子どもにはまず、次のことを教えてください。
水着ゾーン(口、胸、性器、おしり)は他人に見せても触らせてもいけない、自分だけの大切な場所。
だから、あなたの水着ゾーンを見たがったり、触りたがったりする人は危険な人。
大声を出して逃げなければいけない。
本文より。一部要約。
中村うさぎ編『エッチなお仕事なぜいけないの?』内容と感想
どんな本?
中村うさぎ氏が『売春の是非』ひいては『女の性』について考える本。
クラウドファンディングにて製作。
風俗嬢や専門家との対談や座談会がメイン。
なぜ読んだ?
この時期、わけあって代理出産についてガチで調べていたんだけど、調べていくと
「代理出産は女性搾取」
「立場の弱い者に無理やり産ませるという地獄を産むだけだから絶対に(国として)認めるな」
※2021.10現在日本では代理出産は認められていません
といった割と過激な批判をしている人がちらほらいて。
子どもが欲しい人がいて、子どもを抱かせてあげたい人がいて、それができる技術があるのに、それを利用することの何がそんなに悪いんだろう?
「立場の弱い者に〜」というのは法などの整備に関する問題であって、代理出産自体の是非とは無関係なのでは?
少なくとも私は、子どもが欲しいのにできない友達の子どもを代わりに産んで、その手に“我が子”を抱かせてあげることができたなら
それだけで自分の人生には意味があったと思えるぐらい、嬉しいけどなあ。
ってずっとモヤモヤしてて。
そんな折図書館でこの本を見かけて、このモヤモヤの正体と答えの一つがここにあるような気がして。
代理出産と性風俗は違うけど、なんか、批判の根っこにあるものは同じという気がしたんだよね。
読んでみてどうだった?
『はじめに』がもんのすごく良かった。
正直この本は『はじめに』だけ読めばいいと思う(笑)
「当人が良いって言ってるんだから、勝手に『可哀そう』と決めつけて周りがわちゃわちゃ言うな」
的な、ごく個人的な感情論から
「女性を守る」だかなんだか言って性風俗を批判する人こそがセックスワーカーの権利を奪っている
(職業として認められない
→非合法でやるしかない
→労働組合も作れない
→守られるべき“労働者”の権利を主張できない)
という社会的な問題まで。
セックスワーカーを取り巻くあれこれに色んな角度から言及していて、
そのどれもが私のモヤモヤを見事に言語化してくれていて、
ずっと首を縦に振りながら読んだ。
代理出産について考えるとっかかりも得られたような気がする。
本文にあたる対談や座談会は…なんというか、いい大人がひたすら品のない下ネタトークしてる感じで私は途中で挫折してしまった^^;
『はじめに』がとても良いだけにちょっと残念…
というわけで8月は性に関する本×2冊でした!
2冊とも電車内で読みづらいのでなかなか読書の進まない一ヶ月でした(笑)
ここまで読んでいただいてありがとうございました!
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